"SAMURAI DOG" The Road to Crufts 2019 #8
"サムライドッグ" 〜Crufts2019 への道〜 第8回
3月9日 いよいよ本番当日!
まずは実際の演技を特別編集版でご覧くださいぃぃ〜♪
(公式YouTube動画 + リアルタイムチャット + 正面からの映像)
手持ちカメラの音声なので、会場の歓声やコテツの吠え声(笑)も臨場感溢れる感じで入っています〜。演技を見てる方のチャットも面白いので見てみてくださいね。
演技直後の感想を北島康介風に一言で言うと・・
「なんも言えねぇくらい超気持ちイイ〜」
あの歓声と、コテツとの達成感、本当に幸せな瞬間でした!
応援してくださった皆さん、そしてコテツ、本当にありがとう〜〜。
さて、なが〜い1日の始まりはまだ日が昇る前。
メインアリーナで練習できるのは当日の朝7:30〜8:00のみということで、朝6時前に会場入り。
昨日は入れなかった楽屋へと。ふむふむ。
早速リングへ移動し練習開始。おぉー本物だぁ!
吸い寄せられるようにあのキラキラへ・・・(笑)
イェーイ!!
あれ、何しにきたんだっけ?!
危うく舞台裏見学ツアーになるところでした(笑)
さぁ練習だ〜。
OECスイスでもご一緒した方達ばかり。さすがにコンペ慣れしていて、皆さん各々が自分のペースで練習に集中しています。
よし、まずはこの場所でコテツが平常心になるまで待ちます〜。
よく見て感じておくんだよ!
そして頭と体のウォーミングアップへ。
徐々に集中した状態に⤴︎
ポイントになる部分の練習をして、
リングへの不安度が薄れてきたところで遠隔技も少々。。
よし!いい感じのところで切り上げますー。
練習時間が終了し一旦楽屋へ戻ると、出演者の皆さんとご挨拶。
皆さんとってもフレンドリーに接してくれて、つい浮かれちゃいます(笑)
5月に日本に来るグレーテさんとパチリ。
オーストリア代表のイケメン、ルーカスとも!
それぞれ持ち寄ったグッドラックカードとプレゼントを交換して、お互いの健闘を祈ります〜。
日本のみんなからもらったメッセージと出演者からのカードも並べて前線基地が完成。
みんなのコメントを読んで心を落ち着かせます。
よっしゃーなんか勇気が湧いてきた!!!
刻々と開演時間が迫ります・・・
我々はトップバッターなので少し早めに衣装にチェンジ&メイクアップ!
眉毛とアイライン?を強調し、舞台映えするソース顔へ。
怖っ、引きつってる(笑)
こんな時はずっと一緒にやってきた相棒と話すと落ち着きます。
いつも助けられてるなぁ、としみじみ。
そしていよいよ時間です。
自分が深呼吸をしてコテツをできるだけリラックスした状態に。。
ジャッジが呼び出され入場していくのを入場ゲート脇のモニターで確認。
鼓動が早くなります。
入場ゲート脇で待つこと数分、無限に感じます!
「JAPAN」コールがかかりました!
前から決めていた通り、堂々と胸を張ってリングイン〜(ホントはドキドキ!)
途中コテツが床のバミリテープの匂いを取りました。
彼も緊張しながらも自分でなんとかしようと頑張っているのがよく分かります。
スポットライトの中、ジャッジに一礼すると観客から大きな歓声が!!!
お、こりゃ行けるぞ、コテツ。観客は敵じゃないらしい!
ここで少し心にゆとりができたように思います。
会場が静まり返り、観客がこちらを集中して見ているのがわかります。
あとはいつも通り体に染み付いた動きを出すだけ、なんて意外に冷静に考えていました。
演技スタート!
イントロの静けさのなかでぐぐっと溜めて〜
見栄を切って動きを大きく!
ポーズをとると演技中でも大きな拍手が!よっしゃノってきたー!
ふぅ〜〜〜、下がれ〜〜〜!
ビョーン!
チャンバラコーナーで
クライマックスへ!
ボルテージは最高潮。
それに合わせて吠えも最高潮〜(笑)
なんとか最後のポーズへ、決まった〜!
本当によくやった〜コテツ最高!!!!!!!
ついつい抱きしめてしまいました。
本人は嫌そうな顔〜(笑)
あっという間に夢の時間は終わり、楽屋に戻るとジーンと込み上げるものが。
とにかく、とにかく今できる全部を出しきれました〜。
とは言え気になるジャッジの評価・・・
楽屋のモニターで採点結果を見つめます。
お、おおおおぉ9点代がちらほら!
これはトップバッターの割には高い評価なんじゃ!
ドキドキ〜。
はい、バーキング減点〜(笑)
ですよね〜最後吠えてましたから。。
でも、何よりも嬉しかったのは、Interpretation(曲の解釈)をジャッジの3名が高く評価してくれている事でした。
我々チームは、正確性に欠ける部分がどうしてもあります。僕の教え方が雑だから、ごめんねコテツ(笑)
エモーショナルな三味線のみのシンプルな旋律に、動作をいかにシンクロさせるか!
という一点をここ数ヶ月強化トレーニングしてきました。
そこがちゃんと伝わったんだという達成感がありましたー!!
色々対策を積んでいたバーキング(吠え)に関しても、「あれさえなければ」と皆さんが言ってくれますが、あのストレスフルな環境では、よく最小限に抑えられたと思っています。
本当に本当に本当によく頑張った、コテツ!!
とにかくあの場で2人で演じられた事が最高に楽しかったぁ〜〜。
結果は大満足のインターナショナルフリースタイルクラス6席でした〜😆
いざ閉会式へ〜♪
出場者みんなで入場。
前のボーダーちゃん♀が気になってグイグイ引っ張るコテツ、コラー(笑)
ロゼットが手渡されます。ここに立てる事がとても誇らしい瞬間でした。
再び楽屋に戻ると、出演者みんなでお互いを称えあったり雑談したり。本当に幸せな時間でした。
左から1席 Lucy Creekさん、2席 Alena Smolikovaさん、3席 Lukas Pratschkerさん、と一緒に。
出場者&ジャッジ全員でパシャり!
みんなのこの笑顔が、夢の舞台の素晴らしさを物語っているように思います。
みんなに再会を約束して、もちろん片言ですが(笑)我々にとっての初めてのCrufts出場が終わりました!
第9回(最終回)に続く。
To be continued.
一つだけ悲しい出来事もありました。
ブラジル代表で出場予定だったVladinirさんのパートナーのJaco君が、Cruftsが始まるほんの数日前に不慮の交通事故で亡くなってしまいました。
彼らは家族でJaco君の魂をCruftsに連れてきていました。
唯一無二のパートナーを失った悲しみは想像できません。
Jaco君が安らかに天国でダンスを楽しめているよう心から祈っています。